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パーキンソン病と運動療法

運動が脳に与える効果


運動が脳に与える効果


運動はエンドルフィンを増やすだけではなく、神経伝達物質を全て調整する。さらに運動はドーパミンも放出させる。

 
ストレッチをする女子

運動をする事により爽快な気分になるのは、心臓から血液が盛んに送り出され脳がベスト状態になるからで、運動が脳にもたらす効果は、筋肉など身体へもたらす効果よりはるかに重要であり、むしろ筋力や心肺機能を高める運動効果は二次的効果にすぎない。
運動するとセロトニンやドーパミン(思考や感情、運動にかかわる重要な神経伝達物質)が増える、それらの物質が不足すると「アルツハイマー病」や「パーキンソン病」、「うつ病」に陥り、また、強いストレスを受けると何十億というニューロンの結合が蝕まれ脳の一部が萎縮してしまい、機能不全を起こしてしまう。しかし、運動すれば神経化学物質や成長因子がバランス良く保たれ、脳の基礎層構を物理的に強くできる。実際のところ、脳は筋肉と同じで、「使えば育つし、使わなければ死んでしまう」ことが科学的に証明されている。

運動の定義 脳にとっての運動とは?

「私は生まれつき運動神経が悪いから…」。そんな言葉をよく聞きます。運動が話題になると「自分には無理だ」と諦めてしまう人もいるかもしれません。運動とはスポーツに限りません。日常生活でする動きそのものが脳にとっては運動なのです。
 
例えば、噛むこと。食べるものを歯で噛み砕いて、唾液を混ぜて飲み込みやすくするという行為は、脳にとっては運動そのものです。よく噛んで食べることにより脳を鍛えることに直結します。年老いた人でも、寝たきり状態にならない予防効果があるのです。「運動、つまり、身体の動きです」。
 
「こんな所にポッンと一軒家」というテレビ番組がありますが、そこにに登場するおじいちゃん・おばあちゃんは、皆さんとても元気です。それは朝から晩までよく動いているということに他なりません。都会に住む人よりも田舎に住む人たちみんな元気だと言うことです。「不便が元気の素」なのですね〜。
 
現代人は「便利=脳を使わない」暮らしになってしまいます。主婦であれば、「家事の時間を作る」ということが大事です。意識的に自分が動いて、掃除や洗濯を自分の手でする、「ルンバ」なんかはもってのほか(笑)、とにかく体を動かしましょう。これも立派な運動ですから「便利すぎる生活は脳が衰える」ということです。
さらに、普段から行っている脳トレが、「料理」です。料理は、献立を考え買い物に行き、材料を買って下ごしらえ、調理や盛り付けなど、正に芸術作品を日々作っている訳です。男性に比べて、女性が健康で長生きするのも、家事という運動があるからではないでしょうか。そう考えると納得がいきます。